キャンプでのノウハウを残す理由

福ちん家のもう1つの側面を紹介します。

我が家は子供達が幼稚園から小学生の間、年代で言うと1996年から2002年ぐらいの間、ファミリーキャンプにハマっていました。子供2人が男の子で年子であったため、家で遊ばせるとそれはそれは激しいものがありました。
マンション住まいという事情もあり、子供達を十分に遊ばせるためには外に行く必要がありました。最初はご近所さんと外でバーベキューをする程度だったのですが、ある時、どうせ車で遊びに連れて行くなら泊まりで。それが次の年には大人数で泊まる場所が確保できず、テントを張ってキャンプをしようということになりました。

テント泊は子供達にとってはとても楽しく刺激的だったらしく、その後、テントやタープを買って、キャンプをする為に車もミニバンに買い替えて、どんどんファミリーキャンプにハマっていきました。その後、1年くらいは家族だけで近くのキャンプ場を探しては、週末になるとキャンプに行っていました。

初めて家族だけでキャンプに行った淡路島の五色浜の近くにあるキャンプ場では、台風の直撃を受ける中で一晩を過ごし、翌朝、タープが見事に倒されていました。
本来ならそこで『キャンプには二度と行くか!!』と思うところでしょうが、福ちん家は、『次は多少の風が吹いても耐えられる設営をしよう。』と、ますますキャンプにのめり込んでいきました。

転機はキャンプのノウハウをためる為に入ったNIFTYのキャンプフォーラムに書き込みをしたこと。これを見た怪しいハンドル名のキャンパーの方からお誘いがあり、グループキャンプで色々なノウハウを吸収させて頂きました。結局、年間20泊前後、トータルでは100泊以上キャンプをしたでしょうか。

グループキャンプをしていた時のノウハウは、今キャンプしている若い世代のキャンパーの方にとっても必要としている情報と思いますし、福ちん家の子供達が親になった時、自分が子供の頃にやっていたキャンプのノウハウを振り返るのにも役に立っと思い、今のタイミングで書き残しておこうと思います。

福ちん家の七輪へのこだわり

このグループキャンプで最初に衝撃を受けたのがベテランキャンパーの方の七輪の使い方。キャンプ雑誌を見てもカッコよくておしゃれなスタンド式のバーベキューコンロが全盛だった時代に、テント設営直後から七輪で淡々と炭をおこす姿が衝撃的でした。

七輪で炭をおこすのには理由があって、炭は起こし始めの炎が上がっている状態では、肉を焼く時に油が炭に落ちて炎が上がって肉が焦げる原因になります。炭が十分にいこって白くなり、炎が上がらなくならないと美味しいお肉が焼けません。

また、早めに最初の炭を起こしておくと、あとは継ぎ足しで次の炭を起こすことができ、いつ肉を焼き始めても、良い状態にいこった炭を使うことができます。

福ちん家もそれにならい、七輪を使うことにしました。

ただ、福ちん家には焼き芋好き、トウモロコシ好きの次男がおり、普通サイズの七輪では特に焼き芋を上手く焼くことができません。そこで、当時、手当たり次第にホームセンターを周り、あるホームセンターで見つけたのがキンカの丸型のバーベキューコンロです。

その後、この七輪はグループキャンプのメンバーの中で定番となりました。この七輪の残り火で、濡らした新聞紙で包んだ焼き芋をアルミホイルに巻いてほりこんでおけば、ホクホクの焼き芋が出来上がります。是非、このバーベキューコンロを手に入れたら試してみて下さい。

何故、備長炭なのか?

七輪が手に入ると次に試行錯誤したのが炭でした。ホームセンターには色々な炭が置いていますが、どれも使ってみると大差がありましたでした。キャンプが生活の一部になってくると、お洒落なバーベキューだけでなく、焼き鳥を焼いたり、秋刀魚を焼いたり、ありとあらゆるものを焼きたくなります。

ある時、そのベテランキャンパーさんから、『備長炭を使うと安いお肉でも美味しく焼けるし、焼き鳥や秋刀魚を焼いても炎が上がらないよ。』と教えて頂きました。ホームセンターで備長炭を探すと立派なものが立派な価格で売っていて、試しに購入して使ってみましたが、キャンプで使うにはコストパフォーマスの合うものではありませんでした。

散々探したあげくに見つけたのが、業務スーパーに10kg箱か15kg箱で売っていた備長炭でした。これは街中の焼き鳥屋や居酒屋など向けに業務用で売られているもので、お近くの業務スーパで是非、探してみて下さい。
業務スーパーのものではありませんが、業務用の備長炭をお店用におろしているHPがありましたので、リンクを貼り付けておきます。業務スーパーのものもこれと同じような備長炭です。業務用の備長炭

備長炭の火起こしのノウハウ

次に炭火起こしのノウハウです。
炭火を起こす際には着火剤を下に引いたり、液体状のものを上からかけたりしますが、これも別のキャンパーさんから教えていただいたやり方で、旅館の料理などについてくる着火剤を使います。今はネットなどでも簡単に購入ができるようですね。

備長炭は普通の炭よりいこりにくので、いきなり備長炭を起こそうとせず、ホームセンターなどに売っている普通の炭を起こします。

    1. 先に紹介した七輪の底に固形燃料を2つ置きます。
    2. その上に普通の炭を、空気が通るように斜めに立てかけて起きます。
    3. 固形燃料に火を着けます。この時、たまにうちわで扇いで空気を送ってやると早く火が着きます。
    4. 普通の炭が白くなりしっかりいこったら、上に備長炭をおきます。
    5. この状態でしばらく待つと備長炭が白くいこってきますのでそれで完了です。

起こした炭はどう使い分けたらいいか

最初は七輪のみで煮る、焼くをしていましたが、焼肉などはテーブルの上で焼きながら食べたいという奥さんからの注文が出てきました。それで購入したのがユニフレームの卓上グリルです。

この卓上グリルは斜めの部分にセラミックの板が貼り付けられており、テーブルが熱くならず、セラミック版の反射熱でお肉が美味しく焼けます。備長炭を使うにはぴったりの製品だと思います。

七輪と卓上コンロの2つを上手に使い分けるととても快適なキャンプができますのでお試し下さい。

備長炭はこんなキャンパーにおすすめ

備長炭はデイキャンパーにはお勧めしません。泊まりでがっつりキャンプを楽しみたいファミリーキャンパーには是非試して頂きたいと思います。

我が家の奥さんはとても寒がりなので、長時間持つ備長炭と七輪のセットは、スクリーンテントの温室化にも貢献をしました。

まとめ

バーベキューと一言で言っても人それぞれのスタイルがあります。キャンプ雑誌に載っている写真映えするスタイルを好まれる方もいらっしゃると思います。ただ、本当に何度もキャンプに行くと、雑誌には載っていないスタイルに変化していきます。この記事はある程度キャンプに行って、次のスタイルを模索されている方にも参考にして頂ければと思います。